古民家ライフ

ビフォー&アフター

[Y邸]

 住むのは夫婦二人。決して若くはない。ずっとアパート暮らしというのもどうか…。そんな感じで家の購入(新築と中古、一戸建てとマンション、など)を考え始めました。どんなライフスタイルを描くのか。どんな暮らしをしていきたいのか。どれだけの間そこで暮らすことになるのか。そんなことをいろいろと考えました。でも答えは出ないままでした。「便利さ」を求めれば、市街地のマンションがいい。スーパーやコンビニ、飲み屋も近い。おいしいお店もある。職場にも近い。でも「土」の地面に触れることはない。鳥や虫の声を聞くこともない。
 「自然」を求めれば、少し離れた郊外になる。木々の緑に心が和むだろう。蛍もいるかもしれない。菜園など土いじりもできるかも。でも通勤時間は長くなる。ちょっとの用事も時間がかかる。おいしいお店もない。 いろいろ考えた結果…。市街地から少々遠くても、今のうちなら車があるから大丈夫。ならば自然環境優先でいく。便利さは、体の衰えを感じる老後の生活の中で考えよう。そんな結論になりました。 ところがインターネットなどで調べても、なかなか「これ」という物件は見つかりません。いくつか見てもみましたが、やはりピンとくるものには出会えません。「はてさてどうしたものか…」そう思っていました。
 そんな中知り合いに相談してみたところ、早速今の家を紹介してもらいました。ログハウスのようなおしゃれな家が立ち並ぶ少し変わった住宅地で、とてもきれいな印象を受けました。そしてご縁があり、野口木材店さんに「木の溢れる癒される空間創り」を相談することになったのです。 傾斜地に建つ家なので、自然災害の際大丈夫だろうか?それがすごく心配でした。施工した建設業者の話を聞いて、法令基準よりも丈夫で上質な基礎施工をしていることがわかり、まずは安心しました。また、その後のリフォーム工事で、基礎部分の補強も行いました。
 リフォームについては、その他にもいろいろと親切に相談に乗っていただきました。おかげで、「まるで展望台(?)」のような広くて見晴らしのいいウッドデッキもでき、素晴らしい「眺め」を手に入れることができました。私が最も気に入っているのがこのウッドデッキです。ここからの景色を眺めながら、ワイン片手に自分でつくった野菜などを七輪で焼いて食べると、とても豊かな時間を過ごせます。
 この家では、耳だけでも季節を感じることができます。春にはウグイス。夏はセミ。雨が近くなればカエル。秋にはスズムシ。冬は…(雪?)暑さや寒さ、季節ごとに違う風のにおい。木々の花の咲きほこる様子。人間も自然の一部だと実感します。本当にこの家は、春夏秋冬それぞれに違った顔で私たちを楽しませてくれます。
 傾斜地ながら土地は広いので、工夫次第でいろいろ楽しむことができます。最初は雑草だらけだった場所が、少しずつですが野菜畑やハーブ園に変わってきています。これからもさまざまに姿を変えていくことでしょう。 少し便利さに欠けるところはありますが、この「ちょい田舎暮らし」で、街中の生活では決して味わえないものを手に入れることができました。

■アフター■